
アサヒ飲料 健康チャレンジ!
2018/08/08アサヒ飲料の会社をあげての企画「健康チャレンジ」にインタビューを通してその実態に迫る
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『健康チャレンジ』のコンセプト
その全社をあげた取り組みの全体概要を
アサヒ飲料株式会社 マーケティング本部 健康戦略部 伊東慶祐氏にお伺いすることが出来ました。
「健康チャレンジ」のコンセプトは、
~自分も、会社も、世の中も健康に~とあるが、世の中一般的に使われている健康経営では、従業員の健康促進が主たる目的ゆえ、「世の中を健康に」という概念は入っていません。
健康チャレンジの概要が、そのパンフレットに記載されているので全文転記させていただきます。
~じぶんも 会社も、世の中も健康に!~
健康な毎日を過ごしたい。
カラダに不安を感じることなく暮らしたい。
多くの人たちがそう願う時代に、私たちのできることは何でしょうか?
独自の研究に由来するたくさんのユニークな素材を活かして。
長年、愛され続けてきたブランドの「おいしさ」に自信を持って。
そして、さまざまな経験から学んだ社員の力を総動員して。
小さなお子さまから高齢者の方まで。
日本中のみなさまが毎日の「飲みもの」を通じて、ココロもカラダも健康になれたら。
そんな思いを込めて、私たちは「今、そしてこれからの世の中の人たちが本当に求めているもの」を提供したいと思います。
そのためにはまず私たち、アサヒ飲料で働く全ての人が「健康」とは何かを自ら考え、学び、実践していく。
そして、そんな毎日から得た知見を活かしながら、社内ネットワークはもちろん、自治体や研究機関など、様々な方々とつながり、連携し、「商品」や「サービス」というカタチにする。
いかがでしょうか?
アサヒ飲料という強いブランドから派生する健康への強いメッセージ性を感じます。
それでは、今回のコラムでは「世の中の健康」を企業体として実践しているアサヒ飲料の取り組みをご取材させていただきました。
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飲料と健康の結びつき~行動変容へのキッカケ~
(健康プラス編集部)
アサヒ飲料が「健康」をテーマに全社取り組みをしている理由と、飲料会社だから出来る「健康」のお取組みを教えてください。
(伊東様)
昨今、予防医療、予防医学、未病といった考え方がより重要になってきた中で、日常で手軽に手に取って頂ける飲料だからこそ日常の健康づくりに貢献できるという想いから全社で取り組んでおります。
飲料会社だから出来る健康の取り組み、、、それはまさに日常接する機会が多い「飲料」だから出来ることにアイディアを出し合い取り組むことだと考えております。
健康促進は、継続することで効果を発揮します。
その点飲料は、生活者の日常の中で「敷居の低さ」「とっかかりやすさ」そして「続けやすさ」がある生活商材であり、健康という二文字に最適な材料だと思います。
続けやすさがあるからこそ、意識変容や行動変容が自然と提供できる。
この点に関しては、実は大学と連携をしながら、研究している状況です。
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アサヒ飲料「世の中の健康」への取り組み
(健康プラス編集部)
御社の健康チャレンジの中で、とても特徴的なものが「世の中の健康」という一文ですが、現在、健康経営を実践している企業の中でも、「世の中の健康」を掲げ、かつ実践している企業は世の中でもトップレベルかと思います。
「世の中の健康」というキーワードを入れた理由を教えてください。
(伊東様)
アサヒ飲料のビジョンの話をまずはさせていただきます。
弊社のビジョンは、
「社会の新たな価値を創造し、我々の「つなげる力」で発展させ、いちばん信頼される企業となる」
と表現しております。
この「つなげる力」を、
・継続してつなげる
・変化に対応してつなげる
・寄り添ってつなげる
・開発力でつなげる
という4つと定めておりますが、特に「世の中の健康」という文脈に近いのは「寄り添ってつなげる」という部分でしょうか。
アサヒ飲料は、過去100年に渡るロングセラーブランドを複数育成してきました。
それは一重に生活者に寄り添い、お客様から愛されてきた証です。
だからこそ、自社の商品を生み続けることだけでなく、お客様の健康を考え、そして地域社会へ還元をしていくことが使命だと感じております。
この考えは、社員一人一人に浸透させるため、コアバリューとして規定しており全社員に配布しております。
弊社が、世の中の健康というキーワードを入れた理由は、100年以上も愛していただいたお客様への感謝の表現とも言えるでしょう。
(健康プラス編集部)
ありがとうございます。
アサヒという長い歴史の看板があるからこそ、世の中に伝えなくてはいけないことがたくさんあるのですね。
では、「世の中の健康」に関して、どんなことをやっていらっしゃるのでしょうか?
(伊東様)
はい、具体的には全国の地方自治体との取り組みです。
特に、アサヒ飲料の工場がある自治体とは、自治体が保有する健康課題に対して「飲料」を活用した取り組みをしてきました。
例えば、群馬県館林市では市内の施設で高齢者約500名の方に「届く強さの乳酸菌」を1ヵ月間無料でお渡しし、日々の健康増進にお役立ていただいております。
同様な取り組みを、富山県では幼稚園・小中学校の生徒さん、教員の方2500名へ。
岡山県 総社市でも、保育士の方500名に乳酸菌飲料をお渡ししております。
ただのサンプリングにならないように、楽しく健康増進をしていただき、ご自身の健康への効果を実感していただきます。
地域住民の方あってのアサヒ飲料という考えに基づき、ここでも「つながり」を意識した取り組みをしております。
実は、2018年6月にとある地方自治体と共同発表をするのですが、是非予定をあけておいてください!
発表内容に関しては、まだお答えできませんが、楽しみにしておいてください。
(健康プラス編集部)
ありがとうございます。喜んで参加させていただきます。
次回のコラム
アサヒ飲料が取り組む健康促進~地方自治体とのタイアップ~
https://kenkou.plus/column/1808

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