
『食生活改善で生産性向上!?野菜の力で健康経営!!』
2018/12/27食生活改善から見る生産性の向上…その中でも誰もが感じる野菜不足の現状と課題・解決策について取材してきました。
INDEX
1
■働き盛りの食生活の現状
日本人の健康意識の向上に伴い、外食産業始め、コンビニやスーパー等でも低糖質のお弁当や低カロリーのデザート等の商品が陳列されている光景を目にする機会が増えたように感じます。
日本食は世界中から褒め称えられる程、最高のバランス食とも言われていますが、逆に今の日本人は食の欧米化や、ファストフードの台頭で食生活改善が問題になっています。
そこに拍車をかけるように、多忙を極めた社会人は簡単な食事で昼食を済ませてしまっていたり、夜はお酒の席で暴飲暴食…バランスが悪いのはほとんどの人が認識していると思います。
その中でも特に、野菜不足は従業員含め、誰もが感じていると思います。
厚生労働省は野菜の摂取目安量は「成人1日当たり350g以上」としていますが、働き盛りの20~40代の若い世代の摂取量は少なく、目標の66~70%程度となっています。
参照)平成29年 国民健康・栄養調査結果の概要
様々な理由が起因で不足してしまう野菜ですが、そんな状況にメスを入れて食生活の改善から従業員の健康を促進するのはもちろん、企業としての生産性向上も担っている株式会社KOMPEITOに今回は取材に行ってみました。
2
■プレゼンティーズムが企業に与える損失
健康経営という言葉の周知と同時に認知度が上がってきている単語が「プレゼンティーズム」という言葉です。プレゼンティーズムとは
《従業員が出社していても、何らかの不調のせいで頭や体が思うように働かず、本来発揮されるべきパフォーマンス(職務遂行能力)が低下してる状態のこと》
日本語では「疾病就業」と訳されます。
何らかの不調というのは風邪や診察を要するような病気だけでなく、頭痛や胃腸の不調、軽度のうつ、花粉症のアレルギー症といった、つらくても無理をすれば出社できる程度の疾病も含まれます。
経済産業省が社員の健康に関するコストと個人の健康の関係を調査した結果、健康関連リスクの高さによって一人あたり30万円程度の損失が発生するとわかりました。
参照) アブセンティズム -経済産業省
これらのコストは目に見えないコストなので、後回しにされがちですが、そこから休職者が出てしまったり、離職者が出てしまうという事を考えると、どの企業も真剣に向き合わなければならない問題だと思います。
3
■食生活改善が必須!?…野菜不足が引き起こす従業員の生産性の低下
テレビ番組や雑誌で頻繁に取り上げられ、世間の注目も大きくなってきた「血糖値スパイク」という言葉をご存知でしょうか?
こちらも健康経営やプレゼンティーズムの周知と共に段々と世間に広く知れ渡ってきた言葉になります。しかし聞いた事はあるけど、血糖値スパイクの意味を知っている人は少ないのではないでしょうか?
私たち人間が食事をとると、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)はゆるやかに上昇します。
しかし、
①空腹状態が続いた時に糖質を摂取する
②GI値の高い物を食べる(例:パン、白米、じゃがいも、チョコレート等)
このような条件時には血糖値は急激に上昇してしまいます。
そして、急激に上昇した血糖値を降下させようと膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖値は降下します。
このように血糖値の上昇や降下を激しく繰り返す状態を「血糖値スパイク」と言います。
では何故血糖値スパイクを起こすと従業員の生産性が低下するのか…私達人間は血糖値が低い状態の時は頭がボーっとしてしまったり、集中力が低下したり、眠気に見舞われてしまいます。人によってはイライラしてしまい、コミュニケーションの妨げになる事さえも起こり得ます。
このようなコンディションの中では個人の生産性はもちろん低下しますし、複数名で動いているプロジェクト等ではコミュニケーションが乱雑になり、チームワークへ悪影響も及ぼしてしまう可能性もあります。
しかし現代人の食事・・・特に昼食を見てみると朝食と昼食の間が長すぎて空腹状態が続いた状態でランチをしたり、単品でパンやおにぎりと言ったGI値の高い食品が多かったりするのが現状です。
しかし、上述のような条件下でも野菜(食物繊維)を最初に食べる事で血糖値の急激な上昇を抑える事が出来るので、血糖値スパイクを防ぐ事が出来るのです。
結果として血糖値の急激な降下がなくなり、コンディションが良い状態で午後の仕事に打ち込む事が出来るようになります。
ちなみにインスリンは使いきれなかった糖を脂肪に変えて蓄えておくという働きがあるので、「血糖値スパイク」を引き起こすと、健康診断での肥満へのリスクも必然的に高くなってしまいます。
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■ポイントは手軽さ?食生活の改善が難しい、その原因に迫る
何となくの知識として野菜から先に食べる「ベジファースト」という言葉を認識している人は多いのではないでしょうか?
そこに加えて前述したとおり、野菜から先に食べる事への重要性はご理解いただけたかと思います。しかし、実際に認識していても野菜から先に食べるというちょっとした心がけを実行に移せない人が多いのもまた事実です。
その原因は以下のような事が考えられます。
- 手軽で簡単に野菜を摂れる機会がない
- お弁当として持参する事が難しい
- 外食はラーメンや丼系、ファストフードになってしまう
- コスト的にどうしても割高感がある
特に意見として多いのが手軽さ。パンやおにぎり、コンビニ弁当に比べてどうしても一歩踏み出せないのが野菜不足を招いている原因かと思います。
そのような「野菜が必要とはわかってはいるんだけど…」というお悩みにメスを入れてくれるのが株式会社KOMPEITOが提供するサービス、「OFFICE DE YASAI(オフィスでやさい)」になります。
その名の通り、オフィスに居ながら野菜が摂れるという、現代人の野菜不足を解決するソリューションサービスです。
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■まとめ
いかがでしたか?
野菜不足が原因で引き起こされるリスクは個人の問題だけではありません。
企業にも様々なリスクがある事を念頭に置いて、従業員の真の健康を促進出来る取り組みが今後も増えてくると思います。
特に食はとても身近な健康への第一歩になります。
身近だからこそ後回しになりがちな食生活改善を、この記事を通して再考してみてください。
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